土呂のブログ
- ルアナ Maika Day その④(場づくりあそび)
昨年度はサーキットあそびとして行った遊びを、今年はより多くの運動あそびを経験できるように、様々なあそびの「場」で遊んでいます。
園庭では、昨年度から遊んでいる巧技台を使ったあそび。
クラスごとの発達に合わせて、設定を少しずつ変化させ環境をつくります。
また室内では、足裏から様々な感覚を感じられる感触マットをつかったあそび。



身体の上下、高低を感じることができる「くぐる」や「またぐ」あそび。



バランス感覚を養う「渡る」あそび。



腕を大きく動かす「投げる」といったあそびなど、それぞれの動きをまとめた「場」で遊ぶことをしています。



この遊びは「決められた形」や「順番」はなく、子ども自身が「こんな動きはどうかな?」「もう一回やってみよう」など、自ら考えて挑戦し、何度も繰り返すことのできる遊びです。



このような遊びは、より多くの時間、身体を動かすことができるので、子ども自身が楽しさの中で身体の使い方を身に付けていきます。
そして、この経験を繰り返すことで「試行錯誤する力」や「粘り強さ」や「達成感」など、「やればできる」という自信や意欲を育んでいきます。
また、様々な感触を感じることのできるこの遊びは、こども自身が楽しみながら感覚的な刺激を受け、脳内の感覚が整理されることで、「集中力」や「心が落ち着く経験」を重ねることができます。
この遊びには、「競争」や「高度さ」、「派手さ」はありません。
その分、子ども達は大人が思いもつかないような発想を、身体に投影して、その子なりの工夫をし、自信に満ちた表情で遊び続けています。
そして、自分の考えが形になった瞬間、達成感に満ちた表情を見せてくれます。





この”場作りあそび”での経験は、身体能力の向上だけでなく、「自分自身の身体がここにある」基本的な感覚のボディーイメージがつきます。
このボディーイメージを持つことは、小学校での学習面において、体育などの「運動」の他、指先を使って鉛筆を持ち、「書く」という行動や、文字の形への「理解」にもつながります。
また、自分の身体をコントロールできるという感覚は自分の気持ちを調整する力にもつながっていきます。
子ども自身が持つ無限の可能性・・・一人一人の身体の育ち、子どもが考える遊びの発想力、そんな時間を大切にしていきたいと思います。




