土呂のブログ
- 環境から始まるあそび
こどもの主体性の育みには、「これはなんだろう」と気づき、「やってみたい」と心が動く環境を保育者が意図して構成することが大切です。
そこで、今年のこどもの日もこんな環境構成をすることから始まりました。
春の風が心地よく吹く4月半ば。
今年も園庭には、吹き流しにみたてた遊びの環境を準備しました。


玄関には、五月の空と屋根。
そして矢車だけの壁面。
お部屋には、「こいのぼり」の歌詞が飾られました。
その環境に気づいた子ども達。
「これはなに?」と興味を持ち、こいのぼりの歌とそれを重ね、子ども達は、もうすぐ子どもの日がやってくることに気づきました。

Haku(5歳児クラス)の子ども達は、玄関に飾られた行事図鑑で早速、「こどもの日」について調べはじめ、この行事にまつわる兜・こいのぼり・柏餅について学び、「この日はみんなの健康を願う日」ということを知りました。
また、園庭では、どのクラスも吹き流しに見立てたスズランテープや自らがこいのぼりになって遊び続け、



兜やこいのぼりを作ったりして毎日遊び過ごしました。







月日が経つにつれ、玄関の壁面には1匹、また1匹とこいのぼりが増えていき、それに気づくと子ども達は思わず「こいのぼり」の歌を口ずさむようになっていました。
また、近隣のステラタウンに本物のこいのぼりが飾られていることを知り、会いに行くことになりました。
色とりどりの本物のこいのぼりに出会った子ども達はここでも「こいのぼり」の歌を口ずさみながら、風に揺れるこいのぼりの動きに様々なことを想像し、心を寄せて過ごしました。


また、子どもの日が近づき、様々な遊びを楽しむ中で、Haku組の子ども達は、去年のHaku組が菖蒲や柏餅を園の友達が元気に過ごせるようにと買ってきてくれたことを思い出し、自分たちもHaku組として「菖蒲や柏餅を買いにいきたい」と思うようになりました。
そこで事務所の先生に相談に行き、その気持ちや理由についての対話を重ね菖蒲と柏餅を買いに行くことにしました。




そして、迎えた子どもの日当日。
Haku組が菖蒲の香りが立つようにと菖蒲を葉を切って菖蒲湯を作ってくれました。
年下の子ども達はそれであそびながら「元気になってきたね」「これから元気に過ごせるね」と先生や友達と楽しそうに話す姿がありました。








本物の柏餅はその感触、中身の違い、柏の香りを十分に学んだHaku組が、年下の友達のそれを伝えることで、より、それに興味を持ち、学びを深めていきました。




ルアナの子どもの日を経て、お休みの間に5月5日の子どもの日を経験した子ども達。
お休みの間におうちでも菖蒲湯をしたこと、買い物で行ったステラタウンでこいのぼりを見たことなど、おうちでも楽しんだことを話してくれました。
そして、こどもの日を過ぎても子ども達の子どもの日の遊びは続き、約1週間後「こいのぼりさんありがとう」、「また来年会おうね」と各自が作ったこいのぼりに語りかけたり、菖蒲湯ごっこを繰り返し楽しんだり、Alo(4歳児クラス)の子ども達は、「自分たちで柏餅を作ってみたい」と小麦粉粘土や散歩で探した葉っぱを使い、柏餅つくりを楽しみこの行事を終えました。





行事の中で経験するあそびの一つ一つは、ねらいに沿った子どもの心の動きや育ちの流れを基に、その環境を保育者が計画することからはじまります。
そして、その計画が進む中で、子どものつぶやきや気づきとの対話をしながら、内容を変更したり追加したりを繰り返します。
この計画と遊びの中で生まれるこどもの「気づき」や「やってみたい」と対話を重ねることで、子ども自身がこの世界に自分の身を置き、主体となる経験をしていきます。
行事を通して、本物に触れ、出会い、想像し、対話を重ね、意味や面白さ、不思議さ、そして自分自身の有力感や効力感などを自分の心に留めること。
ルアナの行事を通して、生きていく上での主体性を学んで欲しいと思います。






