土呂のブログ

2026.06.03
虫と生きること

春になり、園庭やお散歩で子ども達は、アリやダンゴムシが遊ぶ姿に気づきます。

そして、昨年までの経験を思い出し、プランターの下や、葉っぱの陰、土の中、そして巣穴とその存在を求め、寒い冬を超えての再会に喜び共に遊び始めました。

「今日もダンゴムシを探しにいこう」と遊び続けたある日、園庭にダンゴムシが減ってきたことに気づき、遊びのブームが途絶えてしまいそうになりました。

その姿が、毎週金曜日に行われる会議の中で先生の話題となりました。

その中で園庭を見回すと草花やプランターなど虫が集まる環境が足りないことに気づき、早速準備をすることにしました。

そして虫の集まる環境や、草花の育ち、自然に触れる経験や学びを深めることをこの作業を子ども達の一緒に行うことで、学びにつなげることにしました。

週明けの朝、早速、プランターや土、ハーブの苗、花の種を準備し、花を植えているとHaku(5歳児クラス)とAlo(4歳児クラス)の子ども達がやってきました。

「何をしてるの?」と興味を持つ子ども達。

「何してるんだろうね?」と返しました。

そして「ダンゴムシ最近いないんだって?」と聞いてみると、「そうなんだよ」と子ども達。

そこから会話を重ねていくと「プランターの下にダンゴムシが住んでいること」「草花に虫が集まってくること」に気づき、園庭に虫がやってくる環境を準備したいと、この遊びが始まりました。

そこで、Hakuの子ども達は、自ら手順を習い、それを見ていた年下の子に教え、一緒にプランターに草花や種を植え、「虫さんがやってきますように」「お花の芽が出ますように」と水をやりながら過ごしました。

そして迎えた翌日の朝。

「ダンゴムシいるかな?」と子ども達。

翌朝は偶然の雨上がりの朝だったこともあり、プランターをのぞくとダンゴムシがたくさん集まってきていました。

その様子を目の当たりにした子ども達は、自分たちの作った環境を実感し、また虫と過ごす時間が始まりました。

そしてこの環境が創られてから約1か月半。

今ではたくさんのダンゴムシやちょうちょが園庭に遊びに来るようになりました。

Ulu(1歳児クラス)の子ども達は、その動きをじっと眺めながら歌ったり、後を追いながら虫たちと同じ目線で遊んでいます。

そしてKai(2歳児クラス)やHoi(3歳児クラス)の子ども達は虫を手にとり、より近くで観察をしたり、絵本や図鑑で学んだ虫たちの行動を基に、その姿と重ね、「今はかくれんぼしてるのかな?」「ごはんの石をたべてるんだよね」など想像力を発揮して遊んでいます。

また、AloとHakuの子ども達は「クラスで育てたい」と虫をクラスに連れて帰り、名前を付けてみたり、飼育箱を準備し、飼い方を調べ共に生きることを学びはじめました。

自然や虫は自ら語り掛けてくれることはありません。

だからこそ、子ども達が自ら働きかけ、それと向き合い過ごすことで様々な学びにつなげることができます。また、その学びの中から命について考え、様々な人と生きるということを学んでいって欲しいと思います。