浦和のブログ

2022.08.12
感覚

Liko(0歳児クラス)の子ども達は、日々のかかわりを丁寧にすることで、安心感を持って過ごせるようになってきました。

この安心感を安全基地として、心を安定させた子ども達は、あそびを通して自分の持つ感覚を刺激し、様々な「もの」や「こと」にかかわろうとしています。

そこで、素材に触れることで一人ひとりの「感覚」へ働きかけてみることにしました。

ある日の遊びは「氷」。

保育園では初めて見る氷。

じっと眺めています。


黒いフライパンは、溶けていく氷の性質を伝えやすく、溶けていく様、冷たさ、形の変化、つるつるとすべってしまうその感触・・・その不思議に心奪われ溶けてなくなってしまうまでずっとかかわり続けていました。


この日の遊びは「水」。

触れてみることでその冷たさや手触りを知りました。


上から落ちるその雫に触れてみようとすることもありました。


手を動かすことで素敵な音が鳴り「お~」と思わず声をあげることも。

そして「いい音がするね」と応えてもらい、また夢中になって手を動かし続けていました。


こんな日は、顔にかかる水しぶきでさえ魅力的に感じたことでしょう。


この日、子ども達はわずかな音やささやかな変化に気づき、それを色々な表情で伝えてくれました。

そして、それに共感し応えるとまた遊びに向かっていきました。

安心できる先生と共に、あそびにじっくりと向かうこの時間は、子ど達の豊かな情感を育み、さらに周囲の様々な事象に気づいていく力となって、その子の世界を広げてくれるきっかけとなることでしょう。