浦和のブログ

2023.09.13
関係性

ある日のLiko(0歳児クラス)のK君のお父さんからの連絡帳・・・

「我が家のブルーベリーの木の鉢に雑草が生えており、その雑草にはらぺこあおむし君が住み着いています。我が子の教育の為に雑草を抜かずに見守っているのですが、種類を調べたら蛾の幼虫でした。あおむし君の処遇に悩むこの頃です。我が家のあおむし君に関してどうすれば良いか、保育園での作戦会議をして欲しいものです。(笑)」

とありました。

このお話の背景には、「蛾の幼虫を育てる」ことで、我が子が「他者を受け入れ差別や偏見なく共に生きることを模索することのできる子」になって欲しいというおうちの方の願いがありました。

その思いを受け、このあおむし君は1日ルアナに登園することになりました。

大好きな絵本の世界で親しむあおむし君の登場に、目を輝かせるルアナの子ども達。


はらぺこなあおむしが葉っぱを食する場面にも遭遇。


タブレットで成虫の姿を目の当たりにし、絵本とは違う様にドキッとした表情をしていました。


この日、ルアナの大切な仲間となったあおむし君に、カブトムシとの日々を重ね、新たな学びの1日でした。

その数日後、今度はいよいよカブトムシとの本当のお別れの時がやってきました。

沢山遊んだこと、


先日の卵が幼虫になって、今度はこの幼虫を大切にお世話しようと話しました。


そして、役目を果たしたカブトムシ君は、公園の木の元に還ることになりました。


その翌日、Kai(2歳児クラス)のJちゃんの連絡帳には、

「カブトムシさんいなくなっちゃったんですね。Jちゃんは「カブトムシさんいっぱい遊んで死んじゃって、埋めたの」「幼虫に生まれ変わったんだよ」とお話してくれました。大好きなカブトムシさんとお別れができて、新たな命の出会いがあり、これからまたどう感じるのかな?」とありました。

そして、同じKaiのYちゃんの連絡帳には、

「カブトムシの件は家でも話していました。ピース(老犬)もいずれ長く寝ちゃうこと、そうなったら遊ぶことが出来なくなるという話をして、元気なうちに沢山遊ぼうねと伝えると「ピース寝ちゃうの?お砂かけるの?」とわかっているような感じでしたが、小さなことを徐々に教えていくのはこういうことなんだなと感じました。」

とありました。

園での出来事、それにまつわる保育、おうちでの出来事、我が子への想い、そしてその子の育ち・・・その一つ一つが繋がり、それを循環させながら子ども達を育む。

これからも[こどもを真ん中におうちの方と共に子どもの育ちを支える]・・・そんな関係性を大切にしていきたいと思います。