浦和のブログ
- 思いが伝わる言葉
例年、お月見のススキは、近くのお花屋さんに買いに行くルアナの子ども達。
今年は、地域の方とのかかわりを持つ機会となるようにと、お供えも買いに行くことになりました。
この日は、皆でお散歩を楽しみながらススキを買いにいきました。
お店の中に入っていったのはKai(2歳児クラス)の子ども達。
お店に入る前に、「お店の中にはたくさんの人がいるから、お話はネズミの小さな声でしようね」「ごあいさつはこんにちはルアナ保育園です!だね。」「ススキくださいってお話しようね。」と子ども達に伝えました。
そんな話を聞いて、今まで元気いっぱいにおしゃべりをしていた子ども達は声を小さくし、ご挨拶をして、買い物を楽しみました。
そして、お店の外で待っていたUlu(1歳児クラス)やLiko(0歳児クラス)のお友達にも「お月見のススキだよ」と見せていました。
そして数日後・・・
今度は、kai(2歳児クラス)の子ども達だけで、お供えを買いに行くことになりました。
前回のことを覚えていた子ども達。
「こんにちは。ルアナ保育園です。」と、すれ違う地域の方に自分たちから御挨拶。
そして、お店が近づくと「お店の中はネズミの声だよね」と、お友達と話しながらお店の中に入っていきました。
お店に入るとあらかじめ自分で決めていたお供えを一人一人が選ました。
その後、レジに行ってお金を払い、みんなでカゴを運んで、自分のリュックにそれぞれのお供えを入れました。
そして、帰り道には伊勢丹の屋上に寄り、いつもと違う景色の中で遊び、園に帰ってきました。
「楽しかったね」「また行こうね」と話しながら園に帰り、肝心のお供えも忘れることなく皆で飾りました。
お花屋さんや八百屋さん、買い物の途中に出会う地域の方々に「こんにちは」と自分から挨拶をし、エレベーターの中で助けて頂いた方に「ありがとうございます」と自然とお礼を伝える子ども達。
また買い物をする姿に温かな笑顔を向けてくださる方々に、子ども達はより安心感を持ち、そのやりとりやかかわりを楽しんでいました。
ルアナでは日々の遊びや暮らしの中で、その時々に必要なマナーや挨拶、言葉を大人が使い、子ども達と対話しながら伝えることを大切にしています。
その中で育つ子ども達は自然とそれを真似て使うことをしています。
その毎日の中で子ども達は、思いが伝わる喜びを実感し、人とかかわる楽しさや、社会の中の一員であることに気づき、必要なマナーや思いが伝わる言葉の本当に意味を学び、生きいく力へと繋げています。
今回のお月見では、改めて子ども達を温かく受け入れてくださる地域の方々に感謝すると共に、子どもの育ちを支える地域の方々の温かい想いが、ルアナの子ども達にさらに深い学び時間を与えてくださったように思います。