土呂のブログ

2025.02.06
多様性

今年は、暦の関係で一日遅れの節分がルアナ保育園でも行われました。

「おなかの中におにがいる」という絵本に題材に、「みんなの中にはどんな鬼がいるのかな?」と、園の玄関には様々な鬼が登場し子ども達に問いかけていました。

そして、その鬼は園内のあちこちに登場し子ども達の毎日に存在することとなりました。


そんな壁に貼られた鬼を指さしながら、片言で「おに・おに」と話してくれたUlu(1歳児クラス)の子がいました。

その姿を「以前、鬼は怖いと言っていたのに、最近は怖いと言わなくなったんです」と話してくれたお母さんがいました。

そして節分当日、玄関に飾られた鬼を自分のお腹にいる鬼と照らし合わせながら豆まきをしました。


また、節分は「邪気を払うと共に春の訪れを告げる日」でもあるので、豆まきのあとは「福の神」がやってきて子ども達に春の訪れを告げてくれました。


そしてこの日の夕方、玄関に飾られていた鬼にこんなものが届きました。

これは、Hoi(3歳児クラス)の女の子が考えた春・・・春の花だそうで、鬼さんにも春を届けにきたとのことでした。

節分までの日々、子ども達は「鬼」と共に過ごしてきました。

そんな中で子ども達は、「鬼」を仲間として受け入れていきました。

そして、豆まきをしながら自分の中ある邪気を払い、福の神が届けてくれた春を感じ、その温かい気持ちを鬼にも向けてくれたのではないかと思います。

「鬼は怖いもの・・・」、「敵か味方か」、「悪者か善者が」、「勝つか負けるか」・・・大人は「鬼」という存在をこんなものの対象にしてしまいがちです。

しかし、ルアナの子ども達は節分を通して日々のあそびの中で遊び、いつのまにか「鬼」を仲間として受け入れていったようです。

どんな人も受け入れて、共に学びあい、育ちあい、お互いが幸せに生きること・・・多様性への学び・・・。

今年の節分でのルアナに子ども達は鬼と出逢いました。

そして、節分というあそびの中で学んだ、みんなが幸せを感じられるような社会を「鬼」という存在から学んだように思います。