土呂のブログ

2025.03.10
自分の気持ち(乳児編)

1年の総まとめ、集大成と言われるこの時期。

ルアナ保育園でも1年のあそびの集大成としてOliOliDay(オリオリデー)が行われました。

【OliOli】はハワイ語で「楽しみ」や「喜び」を表す言葉。

毎日の生活を楽しむことを忘れないように・・・そんな意味が込められた言葉です。

この言葉のように、これまで一緒に積み重ねてきた楽しい「気持ち」や「時間」を絵本を通じて、おうちの方と一緒に楽しむ時間がこのOliOliDayです。

そんなOliOliDayが1週間に渡り、各クラスの懇談会と共に行われました。

まずは前半、乳児期と言われるLiko組(0歳児クラス)・Ulu組(1歳児クラス)・Kai組(2歳児クラス)の様子とその学びです。

Liko(0歳児クラス)は、この1年一人一人の育ちのペースを大切に過ごしてきました。

それぞれの発達や個性を大切にしながら過ごし、それぞれの好きが芽生え始めた今、「おもちゃのチャチャチャ」「たっちだいすき」「がたんごとん」の3冊を選び遊びました。

絵本の世界から生まれる言葉につられて、自分なりの言葉やしぐさで表現をしたり、おうちの方と一緒に言葉の響きを身体で感じながら一緒に遊び過ごしました。


翌日は、Ulu①(1歳児クラス・低月齢)です。

好奇心というアンテナが出始め、自分をとりまく環境に興味が出始めた子ども達。

それを伝えたいと思い、表現したいと発語が進み、仕草に言葉が加わるようになってきました。

そんなUlu①は、「いないいないばああそび」と「びりびり」の絵本で遊ぶことにしました。

先生が読み進める絵本の「ばあ」の言葉と、自分の気持ちと言葉の音を合わせて「ばあ」と言葉の「一緒」を楽しんり、「びりびり」と絵本を楽しんだまま、新聞紙に触れ、おうちの方と一緒に全身を使って遊びました。

最後は、窓から何度も見た大好きなごみ収集車となって新聞紙を集め、この遊びを楽しみました。


また、Ulu②(1歳児クラス・高月齢)は、自由にのびのびと身体を動かすことが大好き。

楽しいこと、面白いと思うことへのアンテナが高く何でも楽しもうとする子ども達。

鏡開きで知った「あぶくたった」のくすぐり遊びを今でも楽しんでいます。

そんな「あぶくたった」を歌いながら、まずはくすぐり遊びをして心の準備。

その後は、お気に入りの「ぱんだたいそう」シリーズの中で、子ども達の好きな場面を切り取り、Ulu②オリジナルの「ぱんだたいそう」をおうちの方と楽しみパンダになりきって遊びました。


そして、kai(2歳児クラス)。自我の育ちという中で様々な気持ちと向き合いながら過ごした一年。

いつもどんな時も、様々な気持ちを表現しながら、日々の遊びを精一杯楽しみ過ごしてきました。

たくさんのあそびの中で、クレヨン・絵の具を使ってこの1年沢山の自分を表現することをしてきました。

そんなKaiは「ちいさなくも」という絵本から空に浮かぶ雲を眺め遊び、自分なりの雲を画用紙に表現して遊びました。

指・手・スポンジを使いながら画用紙に様々な色や形を、心の思うがままにそれを表現して過ごしました。


OliOliDay当日、おうちの方の登場に戸惑う子、いつものお迎えだと思って「帰ろう」と伝える子。

思いっきりその瞬間を楽しもうと、おうちの方を誘う子とそれぞれでした。

また、OliOliDayでの遊びは、一人ひとりの遊び方、表現の仕方、そして心の動き方もそれぞれでした。

一人一人がその瞬間に心を動かし、その子なりに安心して自分を表現すること。

そんなどんな気持ちも受け止めてもらうことが乳児期にはとても大切なことです。

そして、あそびや生活の中でそんな経験を重ねることは、その子自身の自己肯定感は育みます。

「自分はこれでいいんだ」と思える人生の主人公としての生きる為の土台づくり。

遊びの中でのびのびと自分を表現しながら育んでいって欲しいと思います。