土呂のブログ

2025.07.23
心のあそび

梅雨空と夏の訪れを知らせる暑さの中、ルアナ保育園に七夕を告げる織姫と彦星がやってきました。

これは、日々の遊びや生活の中で織姫や彦星に出会うことで、「七夕」の由来のお話を体感しながら、それにまつわる遊びを経験し、子ども達自身が「七夕の世界をあそぶ」ことを大切にした時間でした。

玄関ではおうちの方や友達と一緒にたくさんの星を貼りながら天の川を作りました。

乳児クラスは七夕にまつわるキーワードを用いながら、天の川くぐりをして遊んだり、星探しやモビールを眺め歌をうたいながら、今の育ちの姿の遊びを経験し心と身体を弾ませながら遊び続けました。

幼児クラスは、毎日のように遊びに来てくれる彦星や織姫に少しずつ七夕の由来を伝えてもらいながら、笹飾りを作ったり、織姫や彦星の願いを願ったり、と織姫と彦星のいる世界を楽しんでいました。

そんなある日・・・七夕のお話が進む中で欠かせない「神様」の存在を知ることになりました。

ところが、この日の神様は織姫や彦星の様に、子ども達の目の前への登場ではなく、窓から見える空を眺めながら想像して、その子なりにその姿を観て、聴く時間を過ごしました。

初めは「見えなない」「聞こえない」と言っていた子ども達でしたが、「眼鏡をかけてみると観えるかも?耳を澄ますと聴こえるかも?」と語りかけると、「あそこに神様がいた!」「神様の声が聴こえた!」と子ども達・・・。

子ども達は空想の世界でその存在にワクワクしながら神様の存在を感じていました。

「織姫と彦星があえますように」、「願い事が叶いますように」と願いながら作ったたくさんの笹飾りが園内中を彩った七夕の日、ルアナ保育園に彦星と神様が登場して、七夕の話の続きを話してくれ、神様からは「星がたくさん集まる今夜、かささぎの橋を渡って織姫と彦星が出逢える」と教えてもらいました。

そして、翌日には、「みんなが願ってくれたおかげで会うことができた」という織姫と彦星からのお礼の短冊が玄関に飾られていました。

この遊びが終わりに近づくころ、子どもたちは巧技台で作られたカササギの橋で星に触れてみたり、織姫や彦星になり、双方から渡っては、真ん中で出会うと嬉しそう抱き合っていました。

それを観ていた子ども達が「織姫と彦星あえてよかったね」とつぶやき、自然と拍手が湧くことがありました。

また、年長の子ども達は大型ブロックを使いながら、天の川を渡る七夕の車を完成させていました。

乳幼児期の子ども達にとって、七夕の由来は理解できないことなのではないか、空想の世界の人が目の前に登場することは大人の安易な考えなのではないか、空想の世界を体現することに年長は恥ずかしさを感じるのではないか・・・こんなことをこの行事の中で何度も葛藤しました。

しかし、子ども達は毎日のように、七夕にまつわる登場人物と出逢いながら、日々の遊びを繰り返し、現実と空想の世界を行ったり来たりしながら、自分の想像を膨らませ、心を遊ばせながら七夕にまつわるものに魅了され、登場人物に心を寄せ、自分の心を投影して遊び続けていました。

想像の世界で経験する「心の遊び」・・・こんな遊びの中で子ども達は目には見えない世界を経験します。

そして、その遊びの中で現実の生活では経験できないことを経験します。

そんな経験は子どもの心に様々な感情を抱かせ、自らの心を育て、目には見えない大切なことを尊重する心を育てていきました。

想像の世界は「心の遊び」・・・目には見えない心の育ちをこんなあそびの中でも育んでいきたいと思います。