浦和のブログ
- 梅雨の晴れ間に
毎日のように散歩に出かけるルアナの子ども達にとって、雨が続く6月は少し物足りなさを感じるようです。
雨の続く毎日の中で、Kai組(2歳児クラス)の子ども達からは「公園で遊びたい」という声が聞かれることが多くありました。
そんなある日の朝、夜に降っていた雨が上がり、子ども達の心がワクワクしていることを感じました。
「今日は散歩にいけるかも???」と思っていた子ども達。
「ダンゴムシいるかな?」「でんでん(かたつむり)の葉っぱ取りに行く!」と、朝からそんなおしゃべりが聴こえてきました。
朝のおやつを終えると早速散歩の準備を始め、今日は仲町公園にお散歩に出かけました。
公園に着くと、目の前には… 一面の水たまりを見つけた子ども達。
「これは?何?」「どうする?」と、まずは水溜まりの前で様子をうかがっていました。
しばらくは水たまりの前で遊び、過ごしました。
しばらくすると、その周りの砂の感触を確かめ、少しずつ水溜まりとの距離を縮めていきました。
自分のつま先をゆっくりゆっくりと水たまりへ入れてみると、水溜まりには波紋が広がりました。
また、靴裏で泥の感触を確かめると、ぐちゃぐちゃと初めて感じる感触を足裏から感じることができました。
こんな泥の感触にたちまち水溜まりと仲良しになった子ども達でした。
その後は何度となく水たまりの中を大行進。
泥が跳ねることも気にならなくなる程楽しみ始め、ついには水たまりに座り込んで全身で泥水の感触を感じる子もいました。
ひとしきり身体で感じた遊びは、今度は道具を使って様々な遊びが展開されることとなりました。
今回はシャベルとはたらくくるまが大活躍でした。
夢中になって遊ぶ子ども達はいつのまにか、泥が顔まで跳ね上がり、真っ黒になっても気に掛けることもなく遊び続けました。
梅雨の晴れ間だからこそ経験できる遊びを満喫した一日。
泥だらけになった顔は「楽しかった」という満足感で満ちていました。
水たまりの不思議、泥の重さ、水との違い、手や足で触れた様々な感触・・・手や足、そして全身で感じたこの経験は子ども達の心を解放しながら、様々な感覚や感性を養う学びへと繋がるあそびとなりました。
この時期の子ども達が経験する感触遊びはその子の感覚を養い、その子の知識として蓄えられていきます。
また、乳幼児期の泥んこ遊びは泥から感じる違和感を受け入れる経験となり、「他者を受け入れる」という人間関係への学びとなるとも言われています。
どろんこ遊びは、保育園だからこそできる遊びのひとつです。
遊びを通して学ぶ経験としてこんな遊びの時間も大切にしていきたいと思います。