浦和のブログ

2025.07.25
気づき

ある日、お部屋の壁に貼ってあった、にっこり笑う織姫と彦星。

その装飾に気付き、その前で立ち止まり、「おほしさま!」と指さしてにっこり笑う子がいました。

今回の七夕は、この壁に貼られた織姫と彦星の装飾から始まりました。

織姫と彦星の装飾を見る度に、毎日少しずつお話の流れに沿い進む様を観る度に「二人で何しているのかな? 楽しそうだね」、「牛さんはごはんたべるかな?」、「これはなーに?」、「おほしさまがいっぱいになった」と気づく子ども達。

そんな子どもの気付きに先生も「なんだろうね」と一緒に考え、不思議がることで子ども達の想像が膨らんでいきました。

そんな7月のある日、大きな笹が保育園に届きました。Liko組(お歳児クラス)にそっと笹を置くと、Likoの子ども達は初めての笹を不思議そうに眺めていました。

そんな子ども達の姿をみて担任の先生が、笹に触れると「大丈夫」と安心した様子で、ハイハイで近づき触れてみようと試みていました。

その後は触れることでその感触を確かめ、揺れる様子を目で見て笹の存在を感じたようです。

Ulu組(1歳児クラス)は、先生が歌う「きらきら星」に合わせて、笹を片手に持ち、それを揺らしながら片言で一緒に歌い始めました。

笹を眺めながら歌っていると、急に立ち上がり、図鑑を持ってきた子がいました。

どうしたのかと様子をうかがうと「これ、いっしょ・・・」フナ虫を指差していました。

笹の葉の形がフナ虫に観えたようでそれに気づいて伝えてくれたようです。

これは普段からこの図鑑を眺めながら遊び、自分の得た知識をこの遊びに重ねた一幕でした。

そして、笹に触れながらふと装飾を見上げたKai組(2歳児クラス)の子ども達は、牛が泣いていることに気付きました。

「牛さん泣いている!なんで泣いているんだろう?」と考え始めました。

そして手にしていた笹と見比べながら、「おなかがすいているからだ!」と子ども達。

手にした笹を、早速牛にあげようと試みました。

しかし、手をいっぱい伸ばしても届かず、回りを見て考え、台になるものを見つけてそこにのぼり、無事、牛に笹を届け、お腹をいっぱいにすることに満足感を感じていたようです。

沢山触れて遊んだ笹にはそれぞれが飾り付けをし、夕方にはおうちの方と一緒にお願い事を書いた短冊を飾り付けました。

七夕の日は朝から「今日七夕なんだよ」とワクワクしながら話す子ども達の姿がありました。

当日は七夕のパネルシアターを見ながら、毎日一緒に気付き、考えた装飾の織姫・彦星・笹が登場すると「いっしょ~」と同じということを楽しんでいました。

また、毎日変化する装飾から丁寧に物語に触れてきた経験からそのお話の内容を理解しているようで「1回しか会えないんだよね」という声も聞かれました。

その後、Liko組とUlu組の子ども達は、みんなの前で担任の先生が一人一人の願い事を話しました。

そして、KAI組は短冊の願い事を自分で話してくれました。

七夕で出会った本物の「笹」を通じて、五感を刺激されながら、自然とのつながりを経験しました。

そんな経験を見守る先生の穏やかなまなざしや安心感は、子どもたちの行動をそっと後押しし、「挑戦する気持ち」や「気づき」の芽を育んでいるようでした。

何気ないひとときの中に、子どもたちの成長の種が確かに根を張っていることを感じることができた一日でした。