土呂のブログ
- 満ち欠け
今年のお月見は9月17日。
その日に合わせてルアナ保育園の玄関にも大きな月が現れました。
初日は三日月・・・。
この月は、毎日少しずつ満ちていき9月17日のお月見の日には満月になる予定。
この月の変化に気付きながら子ども達毎日を過ごしていました。
その日々の中で月が満ちる姿を学び、お月見のことやススキのことお供えのこと、そしてお月見団子のことなどを少しずつ気付き感じながら過ごしてきました。
ススキを目にするのは初めての子が多い中、遊びの中で「スキ・好き・ススキ~!」と楽しく名前を教えてもらい実際に触れながら過ごしました。
Alo(4歳児クラス)のお友達はAlo組会議を行いお供えに必要な秋の実りを考ました。
その後は一緒に生活するHoi(3歳児クラス)のお友達を誘い、近くのスーパーにお供えを買い物に行き玄関に飾りました。
またお団子作りに欠かせない小麦粉粘土。
8月の終わりからは感触遊びのひとつとして始めました。
小麦の感触や匂い、水と合わさる音にも気付き、手や足を使い五感を刺激されながら沢山楽しみました。
また、当日はそれぞれが小麦粉粘土を使いお月見団子を作りお供え物として飾りました。
そして、お月見をしながら「秋の恵みがありますように」とルアナの月にお願いをしました。
お月見という行事を通じて、Aloの子ども達は、仲間と考え対話する経験をしました。
そして、Hoiの子ども達は、いつも一緒に過ごすAloの友達を頼りにしながら買い物に行くという経験をし、地域の中での学びを経験しました。
また、Kai(2歳児クラス)やUlu(1歳児クラス)、Liko(0歳児クラス)の子ども達は、小麦粉粘土やススキに触れること、そして月の変化に気付きながら自分の五感を刺激することでその感覚を養っていました。
ある日の夕方・・・・秋の風を感じながらお迎えの遅い子ども達ともうすぐ満月を迎える月を眺め、「お月様の中にウサギが見える」「「おーいお月様!」「きれいだね」と話してくれました。
そして今、ルアナの玄関の月は毎日少しずつ欠け始めています。
子ども達の心も毎日様々な経験によって、お月様のように満ちたり欠けたりしながら育っていきます。
その心の育ちを大切にしながら、子ども達の心の中にもいつか満月のように丸く温かく輝くことを願っています。